誤爆の遺族、タリバンを歓迎

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共同通信
米軍無人機の誤爆で犠牲となった人たちの写真と遺族=14日、アフガニスタン首都カブール(AP=共同)

 アフガニスタン駐留米軍の撤退完了から30日で4カ月。混乱の中で民間人10人が死亡した首都カブールでの米軍無人機による誤爆で、米国防総省は今月、関係者を処分しない方針を示した。遺族は約20年間の戦争で誤爆が繰り返され「米国は自ら、自国への憎しみと報復心を生んだ」と指摘。一定の治安向上をもたらしたイスラム主義組織タリバン暫定政権を歓迎した。

 誤爆が起きたのは撤退完了前日の8月29日。米軍は「過激派組織の車両を空爆し脅威を排除した」と発表。だが、乗っていたのは米支援団体勤務のゼマライ・アフマディさん=当時(43)=で、帰宅を出迎えた子供らも巻き添えとなった。