最も派手やかなNY市長になる?
暴力犯罪や経済回復、迫られる厳しい舵取り
第110代ニューヨーク市長に就任した黒人で元警官のエリック・アダムズ氏(61)=民主党。史上2人目の黒人市長は、新型コロナウイルスの感染再拡大に見舞われる中、コロナ禍で急増した暴力犯罪に立ち向かい、全米平均の倍以上に当たる9.4%の失業率対策など経済回復に向けた厳しい舵取りが迫られる。一方、そのスタイリッシュさから、ニューヨーク・タイムズ(1日付)は、ここ数十年で最も派手やかな市長になるかもしれないと指摘する。
困難な時期の市長就任は、2001年の同時多発テロ翌年に就任したブルームバーグ氏以来。クイーンズ区で貧しく暮らした清掃員の息子で、市警の警部だった経歴を踏まえ、自らを「民主党の未来」と称し、「初めてのブルーカラー市長」として長年の不公平に対処しながらも、ビジネス界を取り込むことを目指す。
ハーレムで銃弾に倒れた警察官を病院まで見舞いに行き、出勤途中にけんかを見かけ、911に「市長」と名乗って通報するなど、就任初日から精力的に動き始めたアダムズ氏。民間企業へのワクチン接種義務化を継続し、学校を閉鎖しない意向を明らかにしている。
州知事と常に対立し続けた前任者と異なり、ホークル現州知事とも良好な関係の構築を進める。早起きでビーガン、おしゃれな服を着こなし、最初の給料はビットコインで受け取る意向を示している。
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