オミクロン株で「深刻な事態」
NY市内各所で人手不足
コロナのオミクロン株が市内を席巻。至る所で人手不足を引き起こしている。3日、ニューヨーク・ポストの取材に対し、マンハッタンのレヴィン区長は「影響を受けていないセクターはまずない。深刻な事態だ」と頭を抱えた。
ニューヨーク市警察(NYPD)の制服警官は3万5000人だが、その約14%の5000人ほどが病欠中。消防局(FDNY)では緊急医療班(EMS)職員の30%、消防士の18%が休んでいる。ニューヨーク都市交通局(MTA)は病欠者数を明らかにしていないが、「非常に多い」と内部関係者は漏らす。人手不足から運行に支障が出ている地下鉄やバスの路線もある。ラガーディア空港では3日午後までに118便が欠航。コロナ感染者が出て、稼ぎ時のホリデーシーズンに休業を余儀なくされたレストランも多い。感染を恐れて外食が減り、客足も遠のいて苦境に立たされている。
ニューヨーク市の公立校は冬休みが終わり、3日から授業が始まった。アダムズ市長は対面授業に固執するが、ブルックリン区の公立(PS)第58校校長は「遠隔授業に切り替える」旨を保護者に通知した。組合も一時的に遠隔授業にするよう市長に提案している。
市内では過去7日間の平均で、1日に2万7000人が感染、陽性率は約34%。入院患者数は1日あたり少なくとも492人で、医療従事者の疲弊、医療機関のひっ迫も懸念される。
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