小3女児殺害で無期懲役、岡山

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共同通信
2018年、送検時の勝田州彦被告

 岡山県津山市で2004年9月、小学3年の女児=当時(9)=を刃物で殺害したとして、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた無職勝田州彦被告(43)の裁判員裁判の判決で、岡山地裁(倉成章裁判長)は6日、求刑通り無期懲役を言い渡した。弁護側は「被告は犯人ではない」と無罪を主張していた。

 事件は未解決の状況が長く続き、約14年後の18年5月になって被告が逮捕された。被告は取り調べで殺害を認めた後、否認に転じた。凶器は発見されず、被告のDNA型や指紋などの物証が見つかっていない中、捜査段階の「自白」の信用性や、被告の犯人性が争点となった。