おまかせ寿司400ドルは普通
マンハッタンの高級店、こぞって値上げ
寿司のおまかせコースに400ドル(約4万6000円)を支払うことは、食通のニューヨーカーの間では、いまや普通のこと。イーター・ニューヨークが4日、伝えた。
ここ10年以上にわたり、税金とチップ抜きのディナーの価格が400ドルを超えるマンハッタンの寿司店は、タイムワーナーセンターの雅(マサ)だけだった。今は、寿司ノズ、ノズ17、吉乃(ヨシノ)、銀座おのでら、シオン69レオナードストリート、一花(イッカ)、ノダなど少なくとも8店が、400ドル以上の価格を設定。9月にオープンした吉乃は、税・チップ抜きで約500ドル。トライベッカにある一花がおまかせルームで提供するディナーは522ドルに上る。昨年12月頃には値上げする店も増加し、ブライアントパーク近くの銀座おのでらは、400ドルのディナーを450ドルに引き上げた。
アッパーイーストサイドの寿司ノズも、チェルシーに新たにオープンしたノズ17と同じ400ドルに値上げ。シオン69レオナードストリートは8か月の休業後、昨年初めの再開にあわせて各コースをチップ込みで350ドル、420ドルに値上げしていた。値上がりの背景には、世界的なサプライチェーン危機による輸送費の高騰のほか、人件費の上昇、供給が限られた天然魚介類を入札するおまかせ提供店の増加、裕福で知識豊富な消費者の増加などが指摘されている。
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