ブルックリン、クイーンズに新鉄道
ホークル氏「歴史的プロジェクト」
ニューヨーク州のホークル知事は5日の施政方針演説で、ベイリッジ(ブルックリン区)とジャクソンハイツ(クイーンズ区)を結ぶ新たな鉄道「インターボロー・エクスプレス」を運行させる計画を明らかにした。現在使用していない14マイルの貨物線を転用するという。ニューヨークポストが同日、伝えた。
ホークル氏は「歴史的なプロジェクトとして、ブルックリンとクイーンズ両区の公共交通サービスと雇用の改善につながる。90万人の人口と26万人分の雇用を抱える地域に、今後25年間で少なくとも4万人強の人口増、1万5000人分の雇用増加が見込まれるだろう」との見通しを示した。沿線住民の約7割がマイノリティーとされる貧しい地域の経済発展にも繋がるとの見方も強調した。
両区の人口はここ数十年で大幅に増加。ただ、自動車の保有率はブルックリンが40%、クイーンズで60%にとどまっている。ほとんどの地域で至便な交通手段もないため、目的地に着くまでに2回以上の乗り換えを強いられている。開通すれば、地下鉄やロングアイランド鉄道とも接続され、両区を移動する約13万人の地域住民と、マンハッタンで働く8万5000人の通勤客が利用し、利便性の大幅な向上が期待される。地元選出議員からは「ゲームチェンジャーになる」などと歓迎する声が相次いでいる。
→ 最新のニュース一覧はこちら←