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共同通信
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JR西日本の長谷川一明社長(64)は10日までに共同通信のインタビューに応じ、不採算のローカル線に関して「今考えなければ地域の輸送自体が廃れてしまう。待ったなしの状態だ」と述べ、見直しに意欲を示した。新型コロナで悪化している経営の立て直しを急ぐ。
JR西によると、1キロ当たりの1日の平均乗客数を示す「輸送密度」が2千人以下を一つの目安としているが、具体的な路線名については言及しなかった。長谷川氏は、不採算路線を維持することは「新幹線や都市圏のサービスにも影響を与えかねない」と懸念。その上で「これまで以上に地域の交通の在り方を考える必要がある」と述べた。