訓練犬、コロナ感染者嗅ぎ分け
ウイルス検出精度は99.6%
新型コロナウイルスの感染者を嗅ぎ分ける「ウイルス探知犬」が、全米各地で活躍している。ニューヨークポストが6日、報じた。
ビーグル犬を筆頭に、犬は超高感度の嗅覚を持ち、爆発物や薬物、南京虫などの臭いのほか、ウイルスの臭いを検出するよう訓練することができる。ただ、ウイルス検出用に訓練されると、他の香りを検出するための再訓練ができなくなるという欠点がある。
フロリダ州のフロリダ国際大学は、マイアミにあるグローバル法医学司法センターを通じて、人体や表面のウイルスを検出する探知犬の訓練を実施。同大学の研究者らは1993年以来、犬が訓練により検出できる匂いや香りの特定に取り組んでいるが、2020年に新型コロナをリストに追加した。探知犬のウイルス検出精度は、99.6%に上るという。
ニューヨーク市のチャイナタウンにあるペットサービス会社「バーク」は、ロックダウン解除後に従業員が職場に復帰する前に、職場の安全性を確認するため、フロリダ州の医療探知犬訓練機関バイオ・セントに探知犬を依頼した。バイオ・セントは、ロックダウンが始まる前から、22匹の犬を探知犬として訓練していた。マサチューセッツ州では、生徒が学校に戻る前の予備措置として、特別に訓練された犬が各校でウイルスの検出にあたっている。
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