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NY市長、弟の有給職起用が波紋
自らの警備を担う部門の責任者

ニューヨーク市のエリック・アダムズ市長が、実弟のバーナード・アダムズ氏を自らの警備を担う部門のエグゼクティブ・ディレクターに起用したことが、波紋を呼んでいる。給与は21万ドル。身内を公職に就けたニューヨーク市長は珍しくはないが、すべて無報酬だった。ニューヨーク・タイムズが12日、伝えた。
ニューヨーク市は、公務員がその地位を利用して、自らや兄弟を含めた近親者のために、金銭的利益を得たり、得ようとしたりすることを禁じている。ただ市当局者によれば、必ずしも厳密ではないという。利益相反委員会が「その地位が市の目的や利益に反しない」と判断した場合、兄弟姉妹の雇用を認めているためだ。
利益相反委員会の前委員長で、コロンビア大学法科大学院のリチャード・ブリフォール教授は「これは深刻な問題のように思われる」と強調。「市長を含めた公務員は、兄弟姉妹が経済的利益を得るために、市長の地位を利用することはできない」と問題点を指摘する。デブラシオ前市長、ブルームバーグ元市長は妹や妻に公職を担わせたが、いずれも給与を支払っていない。
ニューヨーク大学のジョナサン・ソファー教授によれば、1950年代のロバート・ワグナー市長まで遡っても、多くの市長が身内を政治顧問として抱えていたものの、有給職に就いた人は誰もいないという。
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