背後から押された女性が轢死
タイムズスクエアの地下鉄駅で
タイムズスクエアの地下鉄駅で15日朝、男がプラットフォームにいた女性を背後から押し、線路に落ちた女性が入ってきた地下鉄に轢かれて死亡する事件が起きた。16日、ニューヨーク・タイムズが報じた。
死亡したのはミッシェル・ゴーさん。12月に40歳の誕生日を祝ったばかりだ。ゴーさんが住んでいた西72丁目のアパートの隣人は「いつものように地下鉄に乗ろうとしただけ。ショッキングだ」と語っている。ゴーさんはデロイト・コンサルティングに勤務し、慈善団体ジュニアリーグでボランティア活動にも参加していた。
ニューヨーク警察（ＮＹＰＤ）によるとサイモン・マーシャルと名乗るホームレスの男（61）がカナルストリート駅で警察官に「女性を突き落とした」と話したという。
当局によると、男は強盗による２度の服役歴があり、2019年には精神障害で麻薬と銃所有の起訴が棄却されている。現在は病院で精神鑑定を受けており、殺人容疑で起訴される見込みであるという。アジア系住民に対するヘイトクライムの可能性は低い。
地下鉄内で21年11月までに起きた重罪事件数は19年同時期の３倍。強盗事件数も倍増しており、たむろするホームレスや精神障害者に対する懸念の声も高まっている。
アダムズ市長は警察による取り締まりとホームレス対策を強化すると約束している。
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