市内ほぼ全域、陽性率10%超 危機を脱したとは言えず

 

 

市内ほぼ全域、陽性率10%超

危機を脱したとは言えず

 

市内のコロナ検査場=2021年
12月8日(Photo: 本紙)

 

 新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大を巡り、ニューヨーク市の感染者数は減少しているものの、危機を脱したとは言えない状況が続いている。市内のほぼ全域で、陽性率は10%を超えており、依然として高いままだ。amNYが23日、伝えた。
 ニューヨーク市の7日間平均陽性率(21日現在)は17.67%まで低下。30%を超えた地域は、市内5区でも見られなくなった。2週間前は、市内の平均陽性率(7日間)が32%を超え、23の地区で40%を超えていた。
 市全体の陽性率を10万人当たりで見ると、今月11日の約2230人から1週間後の18日には約1030人となり、半分以下に減っている。データによれば、ワクチンを接種していない人は、接種済みの人よりも、感染率が約13倍、入院する確率は18倍、死亡する確率が17倍に上っており、ワクチンの有効性が実証されている。
 12~18日で、7日間の平均陽性率が20%以上となったのは、市内全域で49地域に上り、上位のほとんどはクイーンズ区に集中。陽性率が最も高かったのは、フラッシングを中心とするエリアで29.61%、新規感染者は945人だった。同じ期間で、新規感染者が1000人を超えたのは、ブルックリン、クイーンズ両区に計3地区あった。一方、マンハッタン区の金融街では同時期の陽性率が7.41%、新規感染者数は24人にとどまり、ニューヨーク市内で最も低かった。

 


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