大規模な万引き被害で閉店へ
ヘルズキッチンのライトエイド
マンハッタン区ミッドタウンウエスト(8番街50丁目)のドラッグストア「ライトエイド」が8日に閉店する。 原因は大規模な万引きで、ここ2カ月で20万ドルもの商品が盗まれた。 コロナ禍で、ビジネスパーソンが遠ざかるマンハッタンの衰退を象徴する一幕だ。 ニューヨークポストが1月30日、伝えた。
ポート・オーソリティ・バスターミナルから、8ブロックほど北のヘルズキッチンに位置するこの店は24時間営業。 店内の大部分は既にゲートで封鎖されており、クリアランス商品が棚に置き去りにされている。 2020年5月にミネアポリスで起きた黒人暴行死事件に端を発した暴動の際は、窓ガラスが割られ、6万ドル相当の商品が盗まれるなどの略奪に遭った。 その後、数日間はベニヤ板で完全に覆われた。
新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われる前は、住民や近隣オフィスの勤務者らで連日盛況だった。 ところが、コロナ禍となると、物乞いやドラッグ中毒の人々が出没するようになり、歩道で喧嘩などのいざこざも頻発するようになった。
ニューヨーク市の小売業は昨年12月時点で、13%の雇用が失われた。 マンハッタンを見ると、昨年6月時点で28%の雇用が失われたとしている。 マンハッタン区検査当局は、万引き犯を起訴することがないため、事実上、野放図になっている。
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