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共同通信
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【ロンドン共同】欧州中央銀行(ECB)は3日の理事会で、主要な政策金利を据え置くことを決めた。新型コロナウイルス対策で導入した緊急の資産購入制度を今年3月末で終了する方針も確認し、金融政策を維持した。ユーロ圏各国ではエネルギー価格の高騰からインフレが進むが、コロナ禍からの景気回復が途上にあることを踏まえ、金融緩和の縮小を段階的に進める。
ラガルド総裁は記者会見で、インフレ率は「以前の予測よりも上昇が長期化する可能性がある」と認めつつ「2022年中には下がる」との見方を示した。利上げについては、年内実施の可能性を明確に否定しなかった。