飲食業、パンデミック前の復帰困難
人材不足やコスト高、流通問題で
全米レストラン協会は、1日に発表した2022年度レストラン状況報告書で、レストラン業界が年内にパンデミック前の状態に戻ることは難しいとの見解を示した。回復と人員不足に悪戦苦闘する現況が、業界にとって「ニューノーマル(新たな常態)」になるだろうとも指摘した。CNNが2日、伝えた。
レストラン経営者の10人に7人は従業員が足りないと感じ、約半数が人員の採用と維持が今年の最大の課題になるだろうと考えている。年内の完全な雇用復帰は見込めず、人員争奪戦は続く見込み。報告書は、業界全体の従業員数が昨年より40万人増の1490万人になると予測。パンデミック前のレベルよりも100万人少なく見積もった。
一方、求人率は依然として高いままだ。一部のレストラン経営者は、人員不足緩和のためにテクノロジーに関心を注ぐ。成人の38%は、今年はロボットがレストランで食事を提供しても構わないと答えていた。人員不足はレストランが直面する問題の1つに過ぎず、レストラン経営者の90%は、コストの上昇が今年も続く可能性が高いと述べ、96%はサプライチェーンの問題は今年も解消されないと考えている。パンデミック以降、在宅勤務による業界への影響も大きく、在宅勤務者のうち、夕食について54%、昼食については47%がそれぞれ外食頻度を減らしたと回答した。
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