NY市内、ほぼすべてで犯罪増加 コロナ禍と経済落ち込みが犯罪誘発

 

 

NY市内、ほぼすべてで犯罪増加

コロナ禍と経済落ち込みが犯罪誘発

 

 

 ニューヨーク市警(NYPD)の最新データによれば、今年に入ってから、市内の77警察管区のうち、72の管区で犯罪が増加し、うち5管区では犯罪率が倍増したことが明らかになった。長引くコロナ禍、それに伴う経済の落ち込みなどが犯罪を誘発している。ニューヨークポストが8日、伝えた。

 前年と同水準か、やや下回ったのは5つの管区にとどまっている。マンハッタン区で唯一犯罪率が上がらなかったのは、セントラルパークを管轄する第22分署。それでも、警察官は「安全なのはリスだけだ。観光客は戻ってこない」とこぼす。

 クイーンズ区エルムハーストを所轄とする第110分署は、6日時点で犯罪が最も増えた警察署であり、昨年の同じ時期と比べて142%以上増えている。同署管内の犯罪のうち、最も割合が高かったのは、昨年同時期に43件だった重窃盗で、今年は既に197件に上る。昨年は18件だった強盗は、30件発生した。マンハッタン区のハーレムを所管する第26分署が続き、犯罪の増加率は122%。強盗や重窃盗、暴行が急増している。

 今年に入って犯罪が急増している理由について「昨年の今ごろはコロナ患者が急増した上、ワクチン接種も進んでおらず、犯罪者も被害者も閉じこもっていた」(専門家)との見方がある。

 


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