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共同通信
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【ロンドン共同】英国のシンクタンク、国際戦略研究所(ロンドン)は14日、世界の軍事情勢をまとめた報告書「ミリタリー・バランス」の2022年版を公表した。ロシアが近年、ウクライナ情勢を巡って圧力を強め、欧州では各国が防衛費を増やすなど「安全保障環境が一変した」と分析。中国も台湾への威嚇を激化させ、日本など周辺国が警戒を強めていると指摘した。
報告書によると、ロシアによる14年のウクライナ南部クリミア半島の編入や、同国東部で続く紛争への介入を受け、欧州の防衛費は物価変動を取り除いた実質ベースで7年連続の増加。21年の増加率は4.8%で、地域別で最も高かった。