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市内で重罪事件多発
殺人10.3%増・重窃盗43.9%増・ヘイトクライム189%増

ニューヨーク市警察(NYPD)によると2月の重罪事件は9138件と2021年同月の58.7%増だった。1.3%の減少を示した銃犯罪を除き、全ての犯罪で増加が見られた。3日、amニューヨークが報じた。
殺人は32件で10.3%増、強盗は1276件と56%も増えた。窃盗は43.9%増の1186件。重罪暴行も1665件で22.3%増、重窃盗罪は3762件で79.2%増だった。中でも自動車窃盗事件は1083件と21年同月の529件から倍増以上。ヘイトクライムも107件と同37件から189%増。対ユダヤ人は409%、対アジア系人は125%、対黒人も100%増えた。レイプも134件で35.4%増。ただし、NYPDはレイプ事件は過小報告の傾向があるとしている。
1月に就任したアダムズ知事は犯罪防止を重要政策に掲げる。違法な銃所有の取り締まりに関しては先月バイデン大統領の協力を取り付けた。警官増員などで地下鉄網内での防犯にも力を入れ、利用者の懸念を軽減させる考えだ。さらに凶悪犯罪者の釈放に慎重な態度を取るよう州議会に対して働きかけている。NYPDのスーウェル本部長は「市警察はたじろがない。これまでの努力で成果も見られる。コミュニティーへの投資も進んでおり、後戻りもできない」と発言。「犯罪行為の根絶に積極的に取り組んでいきたい」と強い思いを語った。

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