偽ネット情報作戦の監視強化

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共同通信
防衛省

 防衛省は外国勢力が虚偽情報をインターネットに流し、世論の誘導や混乱を狙う作戦への監視を強化する。2022年度に「グローバル戦略情報官」の役職を新設する。ロシアはウクライナ侵攻を正当化するため、同政権を「ネオナチグループ」と宣伝。中国も同様の作戦を得意としており、中ロを念頭に有事に備えた警戒態勢を拡充する。

 外国勢力が世論誘導や選挙介入を目的に流布する虚偽情報は「ディスインフォメーション」と呼ばれる。SNSなどで拡散させ、他国の世論を味方に付けたり、軍事組織の士気を低下させたりする。他国の選挙に合わせ、自国に都合の悪い候補の虚偽情報を発信することもある。