春闘、自動車は満額方針相次ぐ

Published by
共同通信
トヨタ自動車の豊田章男社長

 主要企業で9日、2022年春闘の労使協議が行われ、トヨタ自動車、日産自動車、ホンダの経営側が16日の集中回答日を前に相次いで満額回答の方針を示した。トヨタの自社メディアによると、豊田章男社長は愛知県豊田市の本社で開いた第3回労使協議会で「賃金・賞与について要求通りとする」と述べ、賃上げや年間一時金(ボーナス)の満額回答を表明。異例の展開で早期に妥結した。

 各社が早期に満額回答を打ち出した背景には業績が前年より改善傾向となったほか、電動化など経営課題への認識がかみ合っていることがある。