50周年「日中改善の契機に」

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共同通信

 【北京共同】中国の孔鉉佑駐日大使は9日までに中国メディアに寄稿し、日中両国は今年の国交正常化50周年を契機に「政治体制の違い」を乗り越えて新しい関係を築こうと呼び掛けた。

 孔氏は現在の日中関係は「依然として複雑で厳しく、新旧の問題が錯綜し、前進しなければ一層悪化してしまうという岐路にある」との認識を示した。

 互いに政治体制や社会制度、価値観などの違いに寛容になるべきだと指摘。新しい日中関係を切り開くため「勇気と知恵」をもって困難を克服しようと訴えた。

 日本をけん制する発言が目立った王毅国務委員兼外相の7日の記者会見に比べ関係改善への期待を強くにじませた。