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共同通信
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岸田文雄首相は14日の参院予算委員会で、ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえ、米軍の「核の傘」と通常戦力を含む抑止力で日本を守る「拡大抑止」は大変重要だと強調した。核・ミサイル開発を進める中国や北朝鮮の軍事動向を念頭に置いた発言。ロシアに関しては「国連安全保障理事会の常任理事国であるロシアの暴挙は、新たな国際秩序の枠組みの必要性を示している」と批判し、安保理改革の重要性を訴えた。
首相は「世界屈指の日米同盟の拡大抑止は大変重要な存在だ」と強調。外交・安全保障政策の長期指針「国家安全保障戦略」の改定作業では、日米同盟の抑止力や対処力の議論を深めると表明した。