核のどう喝「声明と矛盾」

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共同通信

 長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA)が、米中ロ英仏の核保有五大国の首脳が核戦争回避を「最大の責務」とうたった1月の共同声明に関する論考集を、ウェブサイト上で公開している。ロシアによるウクライナ侵攻と核兵器使用の示唆を受け、同センターの西田充氏は「核のどう喝は声明の趣旨に矛盾する」と指摘した。

 論考集は、吉田文彦センター長と西田氏、学外を含む専門家ら計7人が執筆した。5カ国が「北朝鮮の非核化やイラン核合意の再構築に悪影響が及ばないよう最大限の努力をすべき」で、これらは声明の信頼性に関わる重要なポイントだとした。