MoMAで男が職員2人を刺す
入館を断られて逆上
ニューヨーク近代美術館(MoMA)で12日、入館を断られた男が職員2人をナイフで刺すという事件が起こった。14日、CNNが報じた。
2人のうち1人は女性で、背中下部と首後部を負傷。もう1人は男性で鎖骨付近を刺された。ともに24歳で病院に搬送された。命に別状はない模様。ニューヨーク市警察(NYPD)が公開した防犯カメラの映像には、黒いジャケットを着て手術用マスクを付けた男が、受付デスクを乗り越えて、職員に襲いかかる様子が映っている。
NYPDによると、この男はケーリー・カバナ容疑者(60)で、MoMAの常連。この日も午後4時15分に上映予定の映画を鑑賞する目的でMoMAを訪れた。ところがメンバーシップが切れていたため、入館を断られた。それに逆上して、犯行に及んだものとNYPDは考えている。同容疑者はその後逃走しており、NYPDが行方を追っている。容疑者は過去にも2度、迷惑行為を起こしたことがあるという。
事件直後、MoMAは閉館となり、来館者は外に誘導された。理由などの詳しい説明はなく、警官や緊急車両が続々と到着し、一時周辺はパニック状態に陥った。その様子をビデオで撮影し、SNSに投稿する来館者もいた。MoMAは6日も閉館した。15日には再開する予定。「ペーパー・ムーン」などの映画上映は17日以降になる。ツイッターの公式アカウントに「多大な支援に感謝する」と記されている。
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