慰霊碑からプーチン大統領名を削除
ニュージャージー州で
ニュージャージー州ベイヨン市には9・11同時テロの犠牲者を追悼する慰霊碑がある。2005年にロシアから贈られたもので、除幕式にはプーチン大統領自ら出席した。3週間前にロシアがウクライナに侵攻すると、市はこの記念碑に刻まれているプーチン大統領の名前と署名を粘着テープで覆った。14日、これを黒いアクリル製の板に変え、削除に腐心している。15日付NBCニューヨークが報じた。
「これで、気が晴れた」と語るのは同市公共事業局のコッター局長。「運悪くプーチン大統領の名前がついていたが、プーチン氏のものではない。あくまで、9・11同時テロの慰霊碑だ」と続けた。さらに「ウクライナ侵攻はテロの一種だ」と声を荒らげた。
この慰霊碑の周りの円柱には、9・11で亡くなった同市の住民十数名の名前がある。デイビス市長は「ロシアからの贈り物だということは汚点ではない」ときっぱり。この記念碑を撤去する意思のないことを明らかにした。13年前にプーチン氏に会ったというデイビス氏は「私がこれまで会った人間の中で、最も冷酷」と述懐する。
ベイヨン市にはウクライナからの移民が数多く住む。先週には生活必需品などの寄付がトラック3台分も集まった。近々、ポーランドに逃れたウクライナ難民に送られる予定だ。
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