日本の強い姿勢、台湾有事に関連
対ロシアで欧米と共同歩調、CNNが紹介
CNNは14日、ウクライナに軍事侵攻したロシアに対し、欧米と歩調を合わせて強い態度で臨む日本の姿勢について、中国による台湾有事に関連しているなどとする東京発の長文レポートを伝えた。米国の核兵器を自国の領土内に配備する「核共有」政策の議論を始めるべきだ、とした安倍晋三元首相の発言を紹介。ウクライナに対し、日本政府による自衛隊の防弾チョッキ提供についても言及した。
「台湾統一」について再三触れる中国の習近平国家主席の野心と今回のロシアによる行動を取り上げ、日本のリーダーたちは「もしものシナリオ」を忘れていないと指摘。岸田文雄首相が、ロシアの軍事侵攻を「ヨーロッパだけでなく、アジアや世界秩序全体に影響を与える非常に深刻な事態だ」と述べたことに対し、国民も同調しているとの見方を示した。
日本の今回の姿勢について、ロシアのプーチン大統領が2014年、ウクライナ南部クリミア半島を併合した時と大きく異なるとも指摘。当時は、ロシアとの北方領土返還交渉に安倍政権が前のめりだったため、ロシアへの制裁踏み切りに及び腰だったとしている。国際的に批判を浴び、最終的にはG7と歩調を合わせたが、今回は「信頼できるパートナーであることを示すため、G7と結束している」(政治学専門のブラウン・テンプル大准教授)との解説を紹介している。
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