「次は私かも知れない」
アジア系住民に対する暴力行為に抗議集会


アジア系住民に対する暴力行為に抗議する集会が16日タイムズスクエアで開催された。同日、ニューヨークポストが報じた。
この集会には約300人が参加。「アジア系女性を守れ」「もう懲り懲りだ」などと書いたプラカードを掲げていた。その中の1人、ジャージーシティー在住のアリッサ・ロアキンさんは「電車に乗っても落ち着かず、震えている。歩く時も後方に気をつけている」と語り、昨年からペッパースプレーを持ち歩くようになったと明かす。「『次は私かも知れない』という観念が頭を離れない」とも。アジア系米国人連盟(AAF)のエグゼクティブ・ディレクター、ジョアン・ユさんも聴衆を前に「夜間に外出することや、地下鉄に乗ること、自宅までの道を歩くことも怖い」と打ち明けた。
この日は、ジョージア州アトランタ市内のスパで8人が銃殺されてから1年目に当たる。被害者のうち6人はアジア系の女性だった。ニューヨーク市内でのアジア系住民に対する犯罪は2021年、133件と史上最多を記録した。最近もヨンカーズにあるビルのロビーで、67歳のアジア系女性が125回以上も殴られたり蹴られたりするという事件が発生。容疑者はヘイトクライムの疑いで逮捕された。抗議集会に出席したホークル知事は「アジア系住民へのヘイトを撲滅する」と宣言。「その動きは、今この地から始まる」と強調した。
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