オミクロン株派生型「BA.2」に警戒 NY保健当局者が1カ月ぶりに記者会見

 

 

オミクロン株派生型「BA.2」に警戒

NY保健当局者が1カ月ぶりに記者会見

 

Photo: 本紙

 

 ニューヨーク州保健担当者は21日、オミクロン株の派生型「BA.2」に警戒していることを明らかにした。22日、ニューヨークタイムズが報じた。

 2月27日以来、約1カ月ぶりに行われた記者会見。バセット保健局長は「コロナの急増は予想していない」としながらも「状況のモニターを続ける。規制緩和の方針変更がないとは言い切れない」と話した。同席したホークル知事も「『コロナが終焉した』と手放しに喜べる状況ではない。新局面に入ったと考えるべきだ」と指摘。対象者の56%と低調なブースター接種の促進に注力する意向だ。さらに「何が起こるか予想は不可能。どんな事態にも対応できるように準備を怠らない」として、州の検査所やワクチン接種所を存続させていくことも明らかにした。マサチューセッツ州などは、州の大規模ワクチン接種会場を閉鎖している。

 マスク着用義務の解除など規制は緩和されつつある。ニューヨーク市のアダムズ市長は、常態に戻ることを最優先事項に挙げている。州内での新規感染率は21日現在2%を切っており、入院患者も約900人に過ぎない。しかし、一部では増加も見られる。BA.2は欧州で蔓延し、米国内でも新規感染の42%を占める。バイデン政権のファウチ医療顧問も20日、「急増ではないが、感染者は増加する」と警戒を呼びかけている。

 

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