インフラ被害、長引く影響

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共同通信
給水車から水をくむ住民=23日午後、福島県相馬市

 宮城、福島両県で16日深夜に最大震度6強を観測した地震は、23日で発生から1週間となった。3人が死亡し、負傷者は238人。東北新幹線が脱線し、全線再開は4月20日前後の見込みだ。発電所の設備損壊と気温低下が重なり、電力供給が不安定化。インフラ被害の影響は甚大で、長期化が懸念される。

 宮城県の白石蔵王駅近くの脱線現場では、23日も復旧作業が続いた。線路上に戻された車両をロープで引くなど人力による作業のほか、高架下では、クレーン車のための作業場の整地が進められている。

 宮城、福島両県沿岸部に立地する火力発電所も被災し、複数基が運転を停止した。

脱線した東北新幹線の車両を線路に戻した後、一時的に移動させる作業員=22日、宮城県白石市(JR東日本提供)