ホームレス死亡、記録的に増加
2年連続、パンデミック前をはるかに上回る
非営利団体「コーリション・フォー・ホームレス」が発表した最新の報告書によると、ニューヨーク市で昨年、640人のホームレスが死亡した。2年続けて、パンデミック前をはるかに上回る記録的な数に上っている。amニューヨークが22日、報じた。
2020年7月から21年6月30日までの2021会計年度で、死亡した640人のうち、4分の3にあたる489人がシェルターで保護されていたホームレスだった。主な死因は麻薬関連で、前年の131人から237人にほぼ倍増。さらに、31人が新型コロナウイルスへ感染、16人は寒さ、2人は暑さが原因でそれぞれ死亡した。コロナによる死亡者数を差し引いても、20年度と21年度の死亡者数はいずれも、パンデミック前の数値をはるかに上回っていた。
市は大規模なホームレスシェルターに過度に依存している。報告書は「その代わりに特定のニーズを満たし、ベッドを備えた個室『セーフヘブンユニット』を少なくとも3千室新設するのが必要だ」と指摘している。また、ニューヨーク州のホークル知事に対し、オンサイトサービスを備えた非常に手頃な価格の支援住宅アパートを千戸以上建設するための資金を提供するよう求めた。そして、ホームレスに関する通報を受けた場合、警官を配備するのではなく、ホームレスサービス局の訓練を受けた請負業者を派遣するよう求めている。
→ 最新のニュース一覧はこちら←