「第2次大戦の荒廃想起」

Published by
共同通信
ロアルド・ホフマン氏

 現在のウクライナ西部出身のノーベル化学賞受賞者、ロアルド・ホフマン氏(84)=米国在住=は28日までに共同通信の書面取材に応じ、ロシアの侵攻で荒廃し、平穏な生活が奪われたウクライナは「第2次大戦後を鮮明に思い起こさせる」と述べた。ユダヤ系の同氏は、ウクライナ人にかくまわれてホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)から逃れた。

 ホフマン氏は「ロシアは戦争の悪霊を解き放った」と強調。ロシア軍の戦車や爆弾、ミサイルが「無実の人々を傷つけている」として、プーチン大統領を批判した。

 「核兵器使用のリスクは高まっている」との懸念も示した。(共同)