熱海市、計画図ない変更届受理

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共同通信
静岡県熱海市で発生した大規模土石流の起点=2021年8月

 昨年7月に大規模土石流が発生した静岡県熱海市が2011年7月、起点となった土地で盛り土造成をしていた神奈川県小田原市の不動産管理会社から提出された造成計画の変更届を、条例で義務付けられた計画図が添付されていないのに受理していたことが1日、熱海市への取材で分かった。最初の届け出でも空欄が残った書面を受理していたことが既に判明。こうした対応が不適切な造成を助長した可能性があり、ずさんな業務に批判が集まるのは必至だ。

 市の宿崎康彦観光建設部長は取材に、計画図が提出されていないと認め「経緯を検証する必要がある」と釈明した。