ロシア軍、キーウ周辺から撤退

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共同通信
2日、ウクライナ首都キーウ近郊ブチャで、破壊されたロシア軍の装甲車両(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ロシア軍がウクライナの首都キーウ(キエフ)周辺から撤退、ウクライナのマリャル国防次官は2日、ブチャ、イルピン、ホストメリを含む「キーウ州の全域を奪還した」と発表した。ロシア軍が撤退した地域では市民の深刻な犠牲が判明、人口約3万7千人のブチャだけで280人の遺体を集団埋葬したと市長が2日発表。路上では平服姿の市民の遺体が多数散らばっているのが確認された。

 ゼレンスキー大統領はロシア軍が地雷を設置したと非難。キーウ州は、住民にすぐ帰宅しないよう呼びかけた。

 南東部マリウポリでは2日、赤十字国際委員会によるバスでの組織的退避が実現していない。

道路の地雷を調べるウクライナ軍兵士=2日、首都キーウ近郊ブチャ(AP=共同)