本を禁止する動き、昨年急増
国内の政治的分断受け、意見対立

全米図書館協会によると、国内で本を禁止しようとする動きが昨年急増、20年間の調査以来、最も多くなったことが分かった。対象となった本のほとんどは、黒人やLGBTQの人たちが記した本、あるいは彼らに関する書籍だった。ニューヨーク・タイムズが4日、伝えた。
米国内で政治的信条などを巡り分断が急速に進む中、子どもたちにとって不適切とされる本のリストがSNSによって、拡散される頻度が高まっている。保守的な政治家らは、特定の書籍に異を唱えることを、親の選択と親の権利の問題として受容。一方で、禁止することは、そうした本の入手を望む親や子どもの権利を侵害すると主張する意見があり、対立が鮮明になっている。
バージニア州のヤンキン知事(共和党)は、息子の高校のカリキュラムにトニ・モリソンの『Beloved』を入れることを望まない母親を主人公にした選挙広告を出した。ワイオミング州の郡検察当局は『This Book is Gay』 や『Sex Is a Funny Word』などを在庫していた図書館職員に対する刑事告発を検討したという。こうした行動は、図書館員を萎縮させる恐れがあるという。
昨年、異議を唱えられた上位10冊は以下の通り。
『Gender Queer』 『Lawn Boy』 『All Boys Aren’t Blue』 『Out of Darkness』 『The Hate U Give』 『The Absolutely True Diary of a Part-Time Indian』 『Me and Earl and the Dying Girl』 『The Bluest Eye』 『This Book is Gay』 『Beyond Magenta』
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