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共同通信
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【北京共同】中国の習近平国家主席は8日、フィリピンのドゥテルテ大統領と電話会談し「地域の安全保障は軍事同盟を強化することで実現するべきではない」と述べ、米国との連携にくぎを刺した。経済協力に意欲も示し、5月に大統領選を控えるフィリピンの取り込みを図った。中国外務省が発表した。
中国は、ウクライナに侵攻したロシアに圧力をかける米欧と温度差のある東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国に照準を合わせ外交攻勢を加速。南シナ海の領有権を巡り対立を抱えるフィリピンにも接近し、関係改善を働きかけている。
習氏は会談で「地域の安全保障の主導権は自身で握る」よう訴えた。