防空力向上へミサイル供与

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共同通信

 【ロンドン、ワシントン共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナの隣国スロバキアは8日、旧ソ連時代に開発された地対空ミサイルシステムS300をウクライナに供与したと明らかにした。ロイター通信によると、地対空ミサイル供与が判明するのはロシアの侵攻開始後初めてのケース。ウクライナが強く求めてきた防空能力向上を図る。

 ロシアはこれまでS300を供与すれば攻撃対象になると警告。欧州の北大西洋条約機構(NATO)加盟国は大型兵器を提供すればロシアを刺激する恐れがあるとみて慎重姿勢だったが、長引く侵攻と残虐行為が徐々に判明する中、軍事支援を加速させ始めた。