日銀、4月の景気判断8地域下げ

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共同通信
各地域の景気判断

 日銀は11日公表した4月の地域経済報告(さくらリポート)で、全国9地域のうち8地域の景気判断を1月の前回報告から引き下げた。中国の判断は据え置いた。新型コロナウイルス感染症が再拡大した時期に消費が停滞したほか、部品不足による減産が一部地域に悪影響を及ぼした。

 日銀の黒田東彦総裁は11日の支店長会議で、先行きのリスク要因としてウクライナ情勢を挙げ、日本の経済や物価に与える影響に関し「極めて不確実性が高い」との認識を表明。消費者物価の前年比上昇率については、原油高などの影響で「プラス幅をはっきりと拡大する」とした。

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