NY副知事逮捕、収賄・詐欺などの疑い
ブライアン・ベンジャミン容疑者
ニューヨーク州のブライアン・ベンジャミン副知事(45)が12日朝、収賄、詐欺などの疑いで逮捕された。同日、ニューヨーク・タイムズが報じた。
ベンジャミン容疑者はニューヨーク州上院議員だった2021年、ニューヨーク市会計監査官に立候補。その際、州資金をハーレムの不動産ディベロッパーに供与し、その見返りに不法な選挙資金を得ていた疑いが持たれている。連邦検察担当者は「州上院議員の立場を悪用し、賄賂を企てた」と糾弾。「文書改ざんなどの隠蔽工作も行った」としている。連邦捜査局(FBI)などが捜査。昨年には贈賄側のディベロッパーが逮捕されており、2歳の孫を含む他人名義で違法な政治献金を行った事実が判明している。
同容疑者はアイビーリーグ卒業後、金融、低所得者層向け住宅建設に従事。17年に州上院議員に選出された。ハーレムが地盤。ホークル知事は就任早々、ニューヨーク市の黒人取り込みを狙ってベンジャミン容疑者を副知事に指名。州上院議長や知事名代として精力的に活動していた。今後は辞任を迫られることになる。
ベンジャミン容疑者の弁護士はコメントを拒んでいる。地元ハーレムでは潔白を信じる支持者も多い。全国黒人地位向上協会(NAACP)のデュークス州支部長は「違法なことはしていない。疑いは晴れる」と話している。
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