ゴーストガン摘発、昨年の4倍超
NYPD、131丁を押収
「ゴーストガン」と呼ばれる未登録の手製銃の不法所持が今年に入って、多く摘発されている。ニューヨーク市警(NYPD)は6日までの3カ月あまりで、131丁を押収。前年同期の29丁と比べ、約4.5倍に上っている。ニューヨークポストが9日、伝えた。
NYPDによると、これまでに回収した銃のうち、ゴーストガンが12パーセントを占めている。銃販売店を通して販売される銃はシリアル番号が刻印されており、購入者と紐づけて登録される。片や、ゴーストガンは、個人が部品をそれぞれ購入して組み立てたり、3Dプリンターを使って製造されたりする銃で、保有者の身元が分からないため、犯罪に使われると追跡が不可能なケースが目立つという。
ホークル知事は昨年10月、州内でゴーストガンを取り締まる法案に署名。認可を受けた銃製造業者や販売業者以外が銃の部品を所持、販売することは禁止とする内容を盛り込んだ。
ブロンクス区の学校外で8日、3人の若者が撃たれ、1人が死亡した事件では、ゴーストガンが使用された疑いがあるという。容疑者宅で押収した銃は、Polymer80製のゴーストガンとみられているためだ。この業者は、ネバダ州に本拠地とし、インターネット上でゴーストガンのキットを販売。ピストルの部品が124.99ドル、ライフルの部品を724.99ドルなどとしている。
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