円安、20年ぶり126円台

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共同通信
米ドルや日本円などの各国紙幣=2016年(ロイター=共同)

 13日の東京外国為替市場で円相場が下落し、一時2002年5月以来約20年ぶりの円安ドル高水準となる1ドル=126円31銭を付けた。同日の講演で大規模な金融緩和の維持を強調した日銀の黒田東彦総裁の発言を受け、金融引き締めに動く米国との間で金利差が拡大すると見込んだ円売りドル買いの動きが急速に進んだ。

 円安は輸入品価格の上昇を助長し、原材料やエネルギーの価格高騰を通じて、さまざまな商品が値上がりする要因になる。過度な円安で物価高に拍車がかかれば家計が圧迫され、消費が落ち込む可能性がある。

一時1ドル=126円台を付けた円相場を示すモニター=13日午後、東京・東新橋