中国の住宅価格、38都市で下落

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共同通信

 【北京共同】中国国家統計局が15日発表した3月の新築住宅価格指数は、主要70都市のうち38都市で前月と比べ下落した。下落の都市は2月から2都市減った。中国恒大集団などの経営危機で不動産市場が低迷しており、各地の地方政府が購入規制の緩和を加速させている。市況が持ち直す可能性もある。

 大都市の広東省広州市でも下落。他の下落は地方都市が多かった。首都北京市や上海市は上昇した。

 習近平指導部は住宅への投機を戒める方針を堅持している。だが中国経済の下押し圧力を背景に、地方政府が再び不動産への依存を強めており、バブルを助長する懸念もある。