NY州副知事、起訴受け辞任
ホークル氏、態勢立て直しへ
ニューヨーク州のブライアン・ベンジャミン副知事は12日、収賄などの罪で起訴されたことを受け、辞任した。ホークル知事が発表した。各メディアが伝えた。ホークル氏は勝利を目指している今秋の州知事選に向け、態勢の立て直しを迫られる。
ホークル氏は、副知事辞任を明らかにした声明で「直ちに辞表を受理した」と述べた上で「法的手続きが進む中、副知事を続けることができないのは、双方にとって明確だ」と指摘。州民に対し、あらためて自らへの支持を呼び掛けた。
起訴状によれば、前副知事は州上院議員時代、不動産開発業者から選挙資金を受け取る見返りとして、州の助成金を給付した。さらに、収賄などの疑いを覆い隠すため、選挙書類を偽造したほか、副知事に任命される前に記入した審査書類に虚偽記載したとされる。
検察当局のダミアン・ウィリアムズ検事は起訴後の記者会見で「これは単純な汚職だ。選挙資金を税金で賄い、見返りを得た。それこそ賄賂だ」と強調。FBIニューヨーク支局のマイケル・ドリスコル副局長は「前副知事は助成金を不法に調達し、隠ぺいするにあたり、公的権限を利用することは違法だ」と指摘した。
辞任を受け、ホークル氏は副知事を選ぶ民主党予備選への新たな対応が急務だ。既に副知事候補として名乗りを上げている2人のどちらかと組むとの観測が浮上している。
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