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共同通信
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太平洋戦争中に相次ぎ東海地方を襲った「昭和東南海地震」と「三河地震」の実態を伝える企画展が、名古屋市の「戦争と平和の資料館ピースあいち」で5月6日まで開かれている。軍部の情報統制で被害がほとんど報道されず資料も少ない「隠された震災」。担当者は「今は地震を伝え教訓を生かすのが当たり前だが、戦時下では難しかったことを感じてほしい」と話している。
1944年12月7日午後、熊野灘を震源に発生した昭和東南海地震。気象庁によると最大震度6で死者・行方不明者は1183人とされる。愛知県半田市がまとめた資料の写真には、がれきと化した建物が写り、被害の甚大さを伝える。