中国、強制労働禁止批准へ審議

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共同通信

 【北京共同】中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会は18日、北京で会議を開き、強制労働を禁じる国際労働機関(ILO)条約批准に向けた審議を始めた。中国の少数民族ウイグル族に対する強制労働を問題視する欧州連合(EU)が批准を求めていた。批准の動きは欧州との関係修復へ糸口を探る狙いとみられる。

 審議を始めたのはILOが1930年と57年に採択した条約。政治的圧力や宗教上の差別の手段としての強制労働を禁じている。批准すればILOに履行状況を報告する義務を負うが、中国はウイグル族の強制労働を否定しており厳格な措置を取るかどうかは不透明だ。