米のマスク着用義務、根強い反発

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共同通信

 【ワシントン共同】新型コロナ感染者が再増加する米国で、マスク政策が根強い反発に直面している。南部フロリダ州の連邦地裁は18日、疾病対策センター(CDC)が課す公共交通機関での着用義務を違法と判断、政府によると全米で無効化された。着用義務を同日、復活させた東部ペンシルベニア州のフィラデルフィア市に対しては、住民らが違法だとして訴訟を起こした。

 CDCはオミクロン株の波が下火になった2月、屋内で一律にマスク着用を求める基準を緩和。一方、感染が広がりやすい派生型BA・2の割合が9割弱まで増える中、航空機や鉄道などでの着用義務は5月3日まで延長していた。