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共同通信
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林芳正外相は22日の閣議で2022年版外交青書を報告した。北方領土について「日本固有の領土であるが、現在ロシアに不法占拠されている」との日本の原則的立場を明記。「不法占拠」は03年版、「日本固有の領土」は11年版以来の表現が復活した。ウクライナ侵攻を踏まえ、ロシアへの融和姿勢を転換した。軍事活動を拡大させる中国について「日本を含む地域と国際社会の安全保障上の強い懸念」と位置付けた。
ロシアの侵攻を「武力行使の禁止、法の支配といったアジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす暴挙だ」と非難。北方領土交渉は「展望を語れる状況にはない」と説いた。