「高層ビルの炭素ガス排出削減を」
クリントン元大統領らが呼びかけ
クリントン元大統領らは21日エンパイアステートビルで記者会見を行い、高層ビルから排出される炭素ガスを削減する方法をまとめた「エンパイア・ビルディング・プレイブック」の利用を呼びかけた。同日、ニューヨークポストが報じた。
このプレイブックはビルのオーナーを対象とし、インターネット経由で入手できる。制作にはダースト・オーガニゼーションなどの大手不動産会社も参加した。「クリントン・グローバル・イニシアチブ(CGI)」の一環で地球温暖化防止に取り組むクリントン氏は「孫に読み聞かせる本のように簡単。誰でも理解でき、言い訳はできない」と指摘。これを使えば「地滑り的に気候変動を防ぐことができる。雇用の創出にもつながる」と続けた。
エンパイアステートビルは3100万ドルをかけて2010年、地球温暖化防止のための改修を完成。最近も6000以上の窓の断熱材を変更するなどの追加措置を講じた。これによりエネルギー使用量を40%程度減らし、年間400万ドル以上の節約が可能になったという。
市内では、高層ビルが最大の温暖化ガス排出源。同席したホークル知事は「ビルの問題を解決すれば地球の危機は回避できる」と発言。アダムズ市長も「州との連携を蜜にして、炭素ガス削減を実現していきたい」と話した。
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