判決の矛盾、弁護団が現地で説明

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共同通信
滋賀県日野町の強盗殺人事件で、殺害現場とされる酒店だった建物の前で説明を受ける報道関係者ら=23日午後

 滋賀県日野町で1984年、酒店経営の女性が殺害された強盗殺人事件を巡る第2次再審請求の即時抗告審の協議が終結したのを受け、無期懲役とされた故阪原弘元受刑者側の弁護団は23日、遺体発見現場などに報道陣を案内した。確定判決で認定された元受刑者の供述と、現場の状況に矛盾点があると説明した。伊賀興一弁護団長は「確定判決のずさんさは一目瞭然だ」と訴えた。

 確定判決で認定された供述によると、殺害後に軽トラックの荷台に遺体を乗せ、町の中心部を通って住宅造成地に遺棄し酒店に戻って金庫を盗み、約3キロ離れた山林に捨てたとされる。弁護団は供述に沿って案内した。