尼崎JR脱線、25日で17年

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共同通信
尼崎JR脱線事故の現場マンション横を通過する電車=24日午後、兵庫県尼崎市

 乗客ら107人が死亡し562人が負傷した尼崎JR脱線事故から、25日で17年となった。JR西日本は、兵庫県尼崎市の現場に整備した慰霊施設「祈りの杜」で、新型コロナ禍で中止し続けていた追悼慰霊式を3年ぶりに営む。遺族や負傷者の高齢化が進む中、新型コロナ禍で集まる機会も減った。事故の記憶をいかに語り継ぐかが課題となっている。

 祈りの杜では24日夕、脱線事故遺族らでつくる団体が雨の中、亡くなった人々の鎮魂と鉄道の安全運行を祈る追悼行事を実施。義弟を事故で亡くした上田誠さん(55)は「風化させてはならない。鉄道の安全を祈り、発信していくことは使命」と述べた。