中国、首都「死守」で厳戒

Published by
共同通信
果物や野菜を売る商店に並ぶ市民ら=25日、北京市朝陽区(共同)

 【北京共同】北京市当局は25日、新型コロナの市中感染拡大を防ぐため、大規模なPCR検査を実施した。在留邦人が多い地域が厳戒態勢となり、ロックダウン(都市封鎖)を恐れる買いだめも加速。中国政府は首都を「死守」する構えで、経済や市民生活への打撃が大きい中でも感染封じ込めを目指す「ゼロコロナ」政策を転換する気配はない。

 北京の1日当たりの新規感染は1桁が続いていたが、23日以降2桁台に増加。当局は24日に防疫態勢を強化すると発表し、感染者が多い朝陽区では出勤前の検査を要求。同区では25日朝、検査拠点が混み合った。同区には日本大使館があり、在留邦人も多く暮らす。