遭難船社長の土下座は「ポーズ」

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共同通信
知床半島沖の観光船遭難事故の記者会見を終え、土下座して謝罪する「知床遊覧船」の桂田精一社長=27日午後7時15分、北海道斜里町

 北海道・知床半島沖の観光船遭難事故で亡くなった☆島(ぬでしま)優さん(34)の両親が27日夜、千葉県松戸市の自宅前で取材に応じた。記者会見で土下座して謝罪した運航会社社長に関し、父親は「土下座はポーズ。成り行きで、したのでしょうね」と冷ややかに話し「対応が遅かった。何かあったらすぐに来て謝るというのが誠意ある行動だ」と不満を述べた。

 ☆島(ぬでしま)さんは24日午前に発見され、遺体は既に実家のある千葉に戻った。父親は「4月の北海道はあれだけ寒いし、海はとてつもなく冷たくて荒れている。死ぬ間際まで無念だったと思う」と涙ながらに話した。

(注)☆は木ヘンに勝の旧字体